誰が植えたのか、切り通しの路に沿って、ムクゲが並木のように連なっています。その花の姿は、じりじりと照りつける太陽に向かって、自分のはかない命を懸命に主張しているかのようです。花の咲く期間は長いのですが、一つ一つの花命はとても短いのです。百日紅ももうすぐ開花します。セミたちのコーラスも一斉に始まります。ニイニイゼミを皮切りにクマゼミ、ツクツクボウシと続き、しんがりはいつもアブラゼミです。今日の出しものは「夏の盛りの蝉のように」という戯曲です。最近は果樹園の荒廃も進み、農薬散布が減った分、蝉の幼虫もずいぶん暮らしやすくなったようです。 そんな周りの風景をしり目に、今日も、レモンの「青い果実」は着実に肥大を続けています。今年の梅雨は思いの外、雨量が少なかったので、これから日照りが続くと水分の補給が栽培管理の一番の課題になりそうです。天の恵みの光と水のバランスがこの「青い果実」を如何様にもしてしまうのです。ご覧下さい、ここまで元気に育ちました。 ※写真:なんとかレモンの形になってきた「青い果実」
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