自然海岸

 岩城島には小さな港が点在しているが、そのなかに灯籠のある港があった。この灯籠は、古いものらしく角は風雨によってか、まるく削れているようだった。この灯籠が現役で活躍していた姿を想像すると、昔の岩城の人々の息ずかいが聞こえてくるように思えた。
 この灯籠は、今も人々の生活を見守りつつ、また何時の日か活躍できることを心待ちにしているのかもしれない。